師匠・芳村伊十七 略歴

昭和13年

兵庫県姫路市に生まれる。本名、高橋久満。

21年

8歳より三味線の稽古を始める。

26年

13歳から師匠として弟子をとる。

31年

17歳で芳村伊十七の名を許される。

35年

22歳、初の作詞作曲作品を発表する。

36年

小曲『笹の露』がNHKで初めて放送される。

39年

小曲『軒端の雨』作曲コンクール入賞。

「創作邦楽研究会」同人となり、3世今藤長十郎(人間国宝)・清元梅吉・先代常磐津文字兵衛(現英寿、人間国宝)らと創作活動を始める (45年まで)。18曲を作曲、うち9曲は作詞もてがける。

44年

大和楽『月慈童』の作曲が縁となり、初代家元大和美世葵に望まれて、立三味線及び作曲家として大和楽に入る。

長唄『幾山河』(古賀政男作詞)発表。コロムビアオーケストラと録音。

45年

大和久満の名を許され、大和楽理事長に就任する。

46年

大和楽定期演奏会『花吹雪』作曲、発表(国立小劇場)。

47年

藤間勘右衛門(尾上松緑・人間国宝)主催・藤の会(歌舞伎座)において、新作『いざやかぶかん』発表。
吾妻徳穂(人間国宝)のため『加賀の千代』作曲、発表(国立大劇場)。

48年

大和楽定期演奏会『吉野聞香』作曲、発表(国立小劇場)。

50年

株式会社日本コロムビア(現コロムビアミュージックエンタテインメント㈱)専属となる。
関西舞踊協会『芥川』『橋本』作曲。

51年

大和楽定期演奏会『旅枕(浄瑠璃十二段より)』作曲、発表(国立小劇場)。

52年

テレビ東京『美の美』で2週にわたり、「枕絵」の作曲・演奏を担当。

ベルギー国営放送で『日本の美』を紹介、作曲・演奏を担当。

長唄界のニューリーダーらとともに「長唄十人会」結成。

55年

NHK「名曲アルバム」に三味線音楽として初登場。

60年

芳村伊十七リサイタルを国立小劇場にて開催(以後、5年毎に長唄演奏会を催し、現在に至る)。

61年

「名古屋をどり」において、西川右近・松山善三両氏と組み、作曲を担当する(現在も進行中)。

62年

大和楽2代目家元襲名。同年、襲名記念大和楽演奏会を国立小劇場にて開催(以後、5年毎に大和楽演奏会を催し、現在に至る)。

高知県舞踊協会主催公演『土佐風流』作曲。

63年

NHK「芸能花舞台」テーマ音楽を作曲・演奏(7年間)。

テレビ東京『芸と人~大和楽の若き家元』に出演。

平成 元年

尾上菊五郎劇団結成40周年記念「二月大歌舞伎」(歌舞伎座)『源氏物語絵巻』(自作)に大和楽として歌舞伎公演に初出演する。

3年

花柳錦勇主催「若樹会」において、紀宮様が大和楽『団十郎娘』『江島生島』に御出演、演奏をつとめる (紀宮様初舞台『鶯宿梅』の折も演奏)。

兵庫県邦舞協会主催公演『兵庫旅情(13景)』作曲・演奏。

4年

出羽三山1500年祭記念『出羽山』作曲・演奏。

富山県南砺市主催「長唄」「大和楽」演奏会(以後、年2回開催、現在に至る)。

5年

大分県舞踊協会主催公演『豊後風流』作曲・演奏。

10年

国民文化祭(大分県)長唄『豊の竹風』作曲・演奏。

11年

国民文化祭(岐阜県)長唄『高い山から』作曲・演奏。

12年

仙台邦楽主催公演にて大和楽『陸奥風』作曲・演奏。

15年

第33回エクソン・モービル音楽賞(邦楽部門)受賞。

16年

大和楽創設70周年記念演奏会を国立小劇場にて開催、新曲『楊貴妃』発表。

17年

愛知万博パートナーシップ「祭座ニッポン」『天の岩戸』作曲・演奏。

18年

国民文化祭(徳島県)長唄『阿波めぐり』作曲・演奏。

「大和楽の世界」(紀尾井ホール)。

20年

ロスアンゼルス新春公演「大和楽の世界」(USA大和楽支部発足記念、ジェームス・アームストロング劇場)。

「大和楽レクチャーコンサート」(アーバイン大学)。

金沢園遊会メイン行事「金沢おどり」タイトル曲『金沢風雅』作曲。